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「ただコードを書く」だけでは生き残れない時代
「エンジニアとして10年後も価値を提供し続けられるだろうか?」
もしあなたがこんな不安を抱えているなら、それは正しい危機感だ。なぜなら、プログラミングの世界は今、産業革命に匹敵する大きな変化の真っ只中にあるからである。
ChatGPTが登場してから約2年。コードの自動生成、バグの修正、さらには仕様書からの実装まで、AIができることは加速度的に増えている。「単純にコードを書く」という作業は、もはやエンジニアの専売特許ではなくなった。
では、これからのエンジニアには何が求められるのか?
Gruneが実際に体感している市場の変化
2年前まで、「AIで何かできませんか?」という相談は月に1〜2件程度だった。それが今では、週に3〜4件のペースで舞い込んでくる。しかも、相談内容が格段に具体的になっている。
「FAXで送られてくる発注書を自動でシステムに取り込みたい」
「過去のコミュニケーション履歴から、自動で報告書を作成できないか」
「広告予算をAIが売上予測に基づいて自動調整してほしい」
以前は「AIって何ができるの?」という漠然とした質問が多かった。今は「具体的にこの業務を自動化したい」という明確なニーズを持った企業からの相談が激増している。
そして驚くべきことに、これらの相談は特定の業界に偏っていない。飲食、建設、交通、製造業…あらゆる業界で「AI導入の波」が押し寄せている。
つまり、「AIを使って顧客の課題を解決する」需要は爆発的に増えているが、それを実現できる技術者はまだ圧倒的に不足している。だからこそ、今がチャンスなのだ。
AI時代に価値を生み出すエンジニアの3つの条件
- 顧客の課題を技術で解決するコンサルティング能力
これが最も重要だ。
「顧客の課題に対し、技術的な解決策を提案・相談できる能力は非常に価値が高い」
単に「言われたものを作る」のではなく、「何を作るべきか」から一緒に考える。技術的な可能性と制約を理解した上で、最適な解決策を提案する。これができるエンジニアの市場価値は今後さらに高まる。 - AIを道具として使いこなす技術力
AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使って生産性を10倍にする。
例えば、とある会社からは「コミュニケーション履歴からの報告書自動作成」という相談を受けている。技術的には可能だが、APIコストが高い。そこで独自LLMやオープンソースLLMの活用という選択肢で検討するのだ。
ローカルLLMの構築・チューニング、汎用的なコミュニケーションデータベース設計、複数のツール(Chatwork、Slack、Teams、Gmail)に対応するChromeプラグイン開発…これらの技術を組み合わせて、顧客にとって価値のあるソリューションを作り上げること。
これは「AIが得意なこと」と「人間が得意なこと」を理解し、適材適所で使い分けられるエンジニアだからこそできることだ。 - 国際チームをリードするPM能力
実は、これが今後最も重要になる能力かもしれない。
Gruneでは現在、インドネシアでの採用を進めており、1週間で約200人の応募があった。来月から2名程度を採用する予定だ。
AIによる翻訳の質は向上しており、もはや言語の壁がなくなりつつある。
インドネシアのエンジニアが顧客ともコミュニケーションができるならば、日本人エンジニアは「インドネシアのチームを束ねるスキル」が非常に重要になる。
つまり、国際的な開発チームを率いて、より多くの、より大きいプロジェクトを回せるPM能力が、今後の価値の源泉になる。
なぜ今、国際開発チームなのか?
答えは単純だ。スケールするためである。
日本国内だけでエンジニアを確保しようとすると、コストも高く、人材確保も困難だ。一方で、優秀な海外エンジニアと組むことで、より多くのプロジェクトを並行して進められる。
「日本人PMの価値をどこに見出すべきか」
「インドネシア側のチームがPMの仕事ができるように育成するには?」
重要なのは、海外チームの育成と、文化や言語の壁を越えてプロジェクトを成功に導くスキルだ。これができるエンジニアは、1人で10人分、20人分の価値を生み出せる。
Gruneで働くということ
最新技術への投資
Gruneでは最新技術への投資を惜しまない。2025年5月にはメンバーがより自由にAIツールを試すことができるよう「AI手当」を導入した。そして社内では常に最新技術の情報収集・発信する風土があり、単に案件をこなすだけでなく、技術者としての成長を支援する環境がある。
人月単価からの脱却
人月単価ベースの受託開発はもはやレガシービジネスだ。
Gruneは既に、従来の開発会社から「顧客の課題を技術で解決するコンサルティング企業」への転換を進めている。つまり、あなたのキャリアも「ただのエンジニア」から「IT/AIコンサルタント」へとステップアップできる。
最後に
AI時代のエンジニアに求められるのは、技術力×課題解決力×国際感覚だ。
単にコードを書くだけでなく、顧客の真の課題を理解し、最適な技術ソリューションを設計・実装し、国際チームを率いてプロジェクトを成功に導く。
もしあなたが、このような「次世代エンジニア」として成長したいなら、Gruneはその環境を提供できる。
AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使って10倍の価値を生み出すエンジニアになろう。